自殺防止のための「いのちの電話」ボランティア相談員になる方法

どうも、コンドウです。

コロナ禍による自殺者が増えています。

今をときめく芸能人の自殺も相次いでおり、

世間に衝撃と悲しみを与えています。

死にたい人の相談にのる「いのちの電話」というサービスがあります。

この「いのちの電話」、

相談件数は増えているのに相談員の人手不足で電話がつながらない

という問題を抱えているそうです。

自殺者が急増する今の状況で自分にできることはないかと考え、

今回「いのちの電話」の相談員になろうと思いました。

そのため、

「いのちの電話」相談員になる方法を調べてみましたので共有します。

「いのちの電話」とは

「いのちの電話」は、

悩みや苦しみなど生きる力を失っている人などが

相談できる場として開設されている電話窓口です。

ボランティアによって成り立っています。

「いのちの電話」窓口は全国の各都道府県にあります。

ほとんどの県は1カ所だけです。

東京都には3か所、2か所ある県も数県ですがあります。

全国の一覧はこちらから確認できます。

相談したい人は、住んでいる県の「いのちの電話」が対象になります。

ただ人口の多さと窓口の数が比例しているわけではなく、

人口2位の神奈川県には2か所ありますが、

3位の大阪府や4位の愛知県には1カ所しかありません。

そのため県によって電話の繋がりやすさにだいぶ差があると思われます。

また、受付時間も窓口によって全然違います。

24時間受付の窓口もあれば、1日数時間しか受け付ていない窓口もあります。

例えば、山梨県は火曜日~土曜日の16:00~22:00しか受け付けていません。

現在「いのちの電話」は人手不足の問題を抱えています。

長引く不況や相談員の高齢化といった理由で

ボランティアを辞める人が増えているということです。

また、新規での応募の減少も人手不足の原因になっています。

2001年に7933人だった相談員の数は

2014年に6549人にまで減少しています。

こちらを参照しました。

https://togetter.com/li/1018966

どこも相談員の新規育成が急がれている状況です。

「いのちの電話」相談員になる方法

相談員になる条件は、窓口によって多少異なりますが概ねどこも同じです。

特別な資格や学歴は必要なく

「いのちの電話」の趣旨に賛同し、積極的に参加できる人、

所定の手続きを経て研修を受け、相談員の認定を受けることで

相談員として活動できるようになります。

窓口により研修内容や期間は異なります。

半年から長い所だと2年の研修期間が設けられています。

研修にかかる費用はすべて自腹です。

窓口によって費用もバラバラですが、平均4~5万円程度かかります。

それなりの負担額です。

この長い研修を経て、ようやく相談員として活動ができるようになります。

相談員は無償で働くボランティアであるにも関わらず、

これだけの長い時間とお金をかけてなる必要があるのです。

これ、かなりハードルが高いと思います。

「いのちの電話」相談員になってからも大変

相談員に認定されると、実際に電話担当を受け持つことになります。

毎月決まった回数(月3回程度)の電話担当が必須となります。

24時間体制の窓口では、深夜の担当も決まった回数引き受けなければなりません。

また、

毎月1回継続研修への参加も必須になります。

活動にかかるお金はすべて自腹です。

電話担当は在宅ではありませんんで、事務所まで通う必要があります。

交通費ももちろん自腹になります。

まとめ

「いのちの電話」はずっとボランティアに頼る運営がなされてきました。

しかし現在、相談員の不足によって

「何回コールしても全然出ない」「つながらない」

という不満の声が多く出ています。

高齢化により今後さらに相談員は減少すると思われます。

サービスを維持するには相談員を増やすしかありませんが、

相談員になるには、長期間の研修と安くない費用負担が必要になります。

善意に頼るには非常にハードルが高いのです。

・相談員から冷たくあしらわれた
・相談員から延々説教された(価値観を押し付けられた)

という相談員の質を指摘する声や、

・相談員ブラックすぎるだろ…
・相談員にちゃんと報酬を与えるべき

といった声もネット上であがっています。

実際、日本いのちの電話連盟は

研修の短縮や報酬の支払いの検討をしている

ということらしいのですが、その対策は急務でしょう。

相談員になろう!と決意する人が1人でも多くなるためにも、

もう少し相談員の負担を少なくする対策がなされることを期待します。

相談員として少しでも生きる気力を失っている人の支えになりたい

という方は是非相談員ボランティアへの参加を検討してみてください。

僕も次回の相談員の募集の際に申込をしようと思っています。

全国の「いのちの電話」窓口の詳細はこちらから。

活動内容や募集要項などの詳細については、

お住まいの県の「いのちの電話」サイトからご確認ください。

(一覧からリンクですぐに飛べます)

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